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2014年6月11日水曜日

AEROSMITH ディスコグラフィティその1

Discography 001;1973-1976

エアロスミスの勝手にディスクレビュー記事です。(全七回予定)

1973: Aerosmith
01;MAKE IT 02;SOMEBODY 03;DREAM ON 04;ONE WAY STRET
05;MAMA KIN 06;WRITE ME A LETTER 07;MOVIN, OUT 08;WALKIN THE DOG

良くも悪くも70年代的な音で、後年のエアロらしさは薄い。駄作。とすこぶる評判の悪い1stですが、構えずに聴けるので私は結構好きです。 当時、メンバー全員生まれて初めてのレコーディングにすっかり緊張してしまい思うような演奏が出来なかった所為とも言われますが、 逆にそれが演奏の荒さにも関わらずアルバム全体に初心で可愛い雰囲気を作っているのかな、と。(笑)
マイナー所では01,02,06が好みです。
この頃バンドは波に乗った状態で、付き合う人間も活動する場所も全てが目まぐるしく変わっていく過程にありました。 後々大問題へと発展するジョーとエリッサの交際もそうした変化の一つにあり、それまで兄弟同然だったジョーとトムの仲はエリッサが元で決裂、 スティーヴンもエリッサに夢中のジョーに白け気味で、バンド内の人間関係に不穏な空気が蔓延し始めたのもこの頃なら それと同時にスティーヴンとジョーの共作関係が確立するのもこの頃で、当時を振り返ってスティーヴンは「曲を書くのがこんなに楽しくて簡単だなんて、 いったい誰が思っただろう?ってかんじ。おかげで俺とジョーの絆はずっと強まった。」とコメントしています。この野郎…。


1974: Get Your Wings
01;SAME OLD SONGS AND DANCE 02;LORD OF THE THIGHS 03;SPACED
04;WOMAN OF THE WORLD 05;S.O.S 06;TRAIN KEPT A ROLLIN
07;SEASONS OF WITHER 08;PANDRA,S BOX

1stが不発に終わったバンドは宙ぶらりんなまま、それでもライヴを続けつつN.Yで2ndアルバムのレコーディングに取り掛かります。
そうして出来上がったこのアルバムですが、1stとも3rdとも似ていない独特の雰囲気があって面白いです。 全体的に物々しくて、まるでブラッドが作る曲の雰囲気がアルバム全体に降りかかっているようでもあります。(勿論この時期ブラッドは作曲に参加していませんが) 曲間の繋ぎ方もエフェクトが効いていてアルバムの幻想的な雰囲気を作り出すのに一役買っています。
肝心の楽曲ですが01,06は未だにライヴでも大活躍中、説明不要の名曲ですな。 02の冒頭のドラムソロは次作でのWalk This Wayを予感させるものがあり無論楽曲そのものも渋い味わいがあって良いです。 05は救命信号だと思っていたら「Same Old Shit(耳タコのたわ言)」という意味だそう。
07はジョーがエアロスミスのバラード中、最も気に入っている曲だそうで、 「おれは昔から、エアロスミスはバラードなんてやっちゃいけないと思ってた。 ハード・ロック・バンドがやっていいスロー・ナンバーは、スローなブルースだけっていうのが、おれの哲学だったのさ」と当時を振り返って語っています。


1975: Toys In The Attic
01;TOYS IN THE ATTIC 02;UNCLE SALTY 03;ADAMS APPLE
04;WALK THIS WAY 05;BIG TEN INCH RECORD 06;SWEET EMOTION
07;NO MORE NO MORE 08;ROUND AND ROUND 09;YOU SEE ME CRYING

バンド初のプラチナ・ディスクを獲得し、音の方向性と共に成功への足がけとなった3rd。 前作から一年間に及ぶツアー終了後、バンドは万全の状態でレコーディングへと突入し、 「ジャケットもアルバムタイトルも全てがぴったり合った」勢いのある一枚が出来上がりました。
私は01がとにかく好きです。初めから前のめりなイントロや隙あらば目立とうとするメンバーの演奏が若くて、テンションを上げたい時には持って来いです。 このアルバムの曲はライヴでの定番も多く、最早有名すぎる04に、ブルムース・ブラウンのカヴァーである05、 初めてトムが曲を提供した06など聴き所も盛りだくさんです。ダークでヘヴィな08も個人的に超好みで、ストリングス・オーケストラを挿入した名バラード・ 09でのスティーヴンの押し上げるような歌いだしは鳥肌ものです。
レコーディング最中、バンドの初代マネージャーであるフランク・コネリーが癌によって他界し、バンドとのマネジメント契約はデイヴィッド・クレブズに買い取られます。 この当時の出来事は、逆回転された06の中にハイハット・シンバル、手拍子と共に「サンクス、フランク」という言葉として挿入されてるそうです。


1976: Rocks
01;BACK IN THE SADDLE 02;LAST CHILD 03;RATS IN THE CELLAR
04;COMBINATION 05;SICK AS A DOG 06;NOBODY,S FAULT
07;GET THE LEAD OUT 08;LICK AND A PROMISE 09;HOME TONIGHT

初期の代表作といえばこれでしょう。出荷の時点で既にゴールド・ディスクとなり、発売とほぼ同時にベスト10入り、 全米チャート最高3位に輝いた挙句プラチナ・ディスクまで獲得しました。 こうした成功の過程はクイーンの「オペラ座の夜」とよく比較されますが、こちらの内容は直球ハードロック仕様となっています。 先ずスティーヴンの絶叫で始まる01の破壊力が半端じゃありません。これだけでアルバムの七割は成功しているというのに、その後駄目押しのように続く02、03。 「がむしゃらで粗野でセクシャルでハードコアなロックバンドでいることについて、何の言い訳も必要としないことを大々的にうたったもの」 というプロデューサーの言葉にもあるように、前作に比べお馴染みの曲は少ないですが、それだって一曲一曲が無駄なく研ぎ澄まされ、 余計なものが一切入っていない純正ロックンロールの証のように思えてきます。
04ではスティーヴンとジョーのデュエットが披露され、05はトムが、06はブラッドが曲の原案を取るなど メンバー全員が作曲段階から積極的に関わっている点も興味深いです。トム曰く、「何もかもが順調に進んだ唯一のアルバム」。 間違いなく、バンドの絶頂です。



→②1977-1979 [ Draw The Line - Live! Bootlog - Night In The Ruts ]に続く。

2014年4月5日土曜日

Franz Ferdinand - LIVE! LIVE! LIVE! を購入しました。







Franz Ferdinandが初めて?公式からライヴアルバムを発売しました。
2014/3/7のブリュッセルでの公演と、同年3/14のロンドン公演の2ver.
それぞれコンサートライヴから購入できます。

で、私も....買ってしまいました(笑)二枚合わせて送料含め現在7000円ほど。



以下、セットリストです。

2014/3/7 ブリュッセル


2014/3/14 ロンドン


こちらのライヴアルバム、実物はそれぞれDisc3枚の豪華版なのですが
それだと自動でフル再生してくれないので(苦笑)地道に手で一枚のアルバムに纏めました。

で、聴き比べてみたのですが、個人的には7日の方が勢いがあっていいかなぁと。
ロンドン公演も勿論良いのですが、ちょっとアレックスのギター、音の外し方が激しかったのが減点w ブリュッセルの方が外国である分?程よい緊張感と熱気を感じられて私は好きでした☆

それにしても海外ではアンコールだけで20〜30分もやってるんですね!
日本だとアンコールまで含めて90分なのに、フジでは頑張って欲しいです!

フジロック、勿論フランツの為に行きますよ!!!!!!!!!
今からとても楽しみです☆

2013年12月14日土曜日

Shelter Song - The Temples

先日、というか先月HCW前日の金曜日にタワレコ渋谷店で開催されたThe Templesのアコースティックライヴ(&撮影会)に行ってきました。
サイケデリックなだけのバンドかと思いきや、アコースティックでも聴かせる聴かせる。
少女漫画的な風貌も含めて、70年代のUKロックバンドのようです。


下はそのとき演奏したShelter SongのAcoustic ver.




Original ver.

2013年12月9日月曜日

Aerosmith 〜唐突にメンバー紹介〜

突然ですが、エアロスミスが好きです。

学生時代にGet a Gripを聴いて以来のファンなのでかれこれ7年ほどエアロヘッズ(エアロスミスのファンの通称)やっている計算になります。
途中いろいろな音楽に転向しつつも、やっぱりエアロに戻って来てしまう...のはもう本能みたいなもので、これから一生このバンドにはお世話になっていくんだろうなぁと思います。

さて今回の投稿ですが、Twitterでエアロスミス関連で色々お話させて頂いてるフォロワーさんからのオススメ?を受け、2008年、エアロスミスにまだまだハマりたてでファン魂が湯気を立てていた頃に書いた、メンバー紹介とアルバムレビューを再掲することにしました。

当然ながら、記事内容は2008年に内輪へのバンド紹介として執筆したものです。年齢など、現在とは異なる情報もあるかと思いますが、「まぁガキ(当時)の言ってた事だから...」と寛大な心で見逃して下さるとありがたいです(笑)


という訳で、学生時代に作ったメンバー紹介のリサイクル!
読みづらいかもしれませんがお付き合いくださると幸いです☆


Steven Tyler

INSTRUMENTS: Vocals, Harmonica, Mandolin, Piano, etc
BIRTH: March 26, 1948 from N.Y city
HEIGHT: 5'9"
NICKNAME: The Demon of Screamin'



Aerosmithのリードヴォーカル及び作詞作曲担当。歌って踊れるエロアイドル。気前も面倒見も良い典型的なリーダータイプだが、その反面神経質かつコントロールフリークで、 何もかも自分の思い通りにしないと気が済まない困ったちゃん。若い頃は他メンバーに歯の磨き方まで指図していた筋金入りである。

仕事でもこの困ったちゃんな性質が全面に表れる傾向があり、結果として他メンバーとの人間関係が破綻する。 短気で乱暴かつ「考える前に口が出る」性格も、かつてのヤバイ事態に拍車をかけた要因と推測されるが、 【Nine Lives】でのゴタゴタ以降、現場への思いやりを習得したらしく、近年は穏やか。

私生活では底知らずの好奇心と行動力で社会活動を積極的に行いつつ遊びもしっかりするタイプ。
おしゃべりと食べることが大好き♡ショッピングも大好き♡下手なギャルよりもギャルギャルしいが、美意識と思考回路は余人の理解し難い程度にフリーダム。

根が天真爛漫なので、常に何かしら動き回ってはちょこちょこ可愛いことをやらかしてくれる。 そしてその時撮られた写真がネット経由で世界のファンの心を鷲掴んで握り潰す結果となっているのだが、本人はそれら全て計算済みのものと思われる。 
2008年、還暦を迎える。ただいま青春真っ只中である。




Joe Perry

INSTRUMENTS: Guitars, Backup vocals
BIRTH: September 10, 1950 from Lawrence, Mass.
HEIGHT: 5'11"(←絶対嘘だ)
NICKNAME: the King of Cool



AerosmithのリードギタリストにしてStevenの魂の相棒。世界が三度滅亡したような仏頂面が特徴的。

よく笑いよく動くStevenとは対照的に動かず笑わない無言実行型、 根暗ではないが感情を内に篭めるタイプで、苦労・我慢を男の勲章と考えるある意味非常に男らしい昔気質の男。
父親を尊敬し家族を愛し女子供に優しく愚痴を吐かず「男は黙って背中で語れ」を地で行く性格は、 そうでない人間が大多数を占めるUSロック界に於いて希少価値が非常に高い。 

また伝説のギタリストとしてしばしば盲目的に過剰評価されすぎる傾向があるが(特にStevenのJoeに対する賞賛は異常)、 その実態は最愛の嫁と一緒に風呂に入っている映像をTVで流しちゃったり、ギターに嫁の顔をペインティングしちゃったりする、ちょっと変な頑固親爺と推測される。

食への執着が非常に強く、激辛党が高じて過去には特製チリソースをプロデュースしたがあまりの不味さで不名誉な伝説を創った。 

また客観的に見てファッションセンス・味覚・歌声に恵まれていないが、本人は全く気付いていない(もしくは気にしていない)ようで、 ライヴの度、自慢の喉を披露する嬉しげなJoeの姿とそれを暖かく見守るStevenの姿が恒例行事となっている。



Tom Hamilton

INSTRUMENTS: Bass Guitar, keyboards(?)
BIRTH: December 31, 1951 from Colorado Springs, CO.
HEIGHT: 6'1
NICKNAME: Mr. Sweet Emotion


メンバー内で最も大柄のベーシストにしてAerosmithにおける理性の声担当。


Joeとは子供の頃からの付き合いで、Stevenと知り合う以前にも一緒にバンド活動を行っていた。温厚な人柄と知的な風貌からも伺える通り、精神年齢もメンバー内で最も高いと推測され、例えおちゃらけていても全体に何処か余裕のある雰囲気が漂う大人。 俳優としての活動、定期的に更新されるBLOGからは、彼が思考力・情報整理・伝達能力に長けたインテリであることが知れる。

Stevenの言動の本質を自身の魅力を最大限発揮する為に計算され尽したものであるとするならば、 Tomのそれはコミュニケーションにおいて相手を退屈させないウィットに富んだ話術、全体への配慮などに細かな計算が光る調停者的な働きなどで輝くスタンドであろう。

 さぞや女を口説き落とすのが上手いことだろうと思われるが、そこで剽軽者を演じるところがTomのTomたる所以。

サイドビジネスである彼の会社では、自身のものを模倣した(らしい)巨大なディックのぬいぐるみ「ミスター・スマイル」などを販売している。 2006年の全米ツアー中、喉頭癌を患い長期休養を余儀なくされたが、今は完全復活を果たし元気な姿を見せている。



Brad Whitford

INSTRUMENTS: Guitars
BIRTH: February 23, 1952 from Winchester, MA
HEIGHT: 5'7
NICKNAME: Bad Brad



サイドギター担当。ライヴでもプライヴェートでも滅多に表に出てこない謎の人物であるが、 自伝から読み取れる人物像はマイペースかつドライな毒舌家で、 『どんな危険な思想・価値観を持っていようとそれを実行しない限りは無問題』とかなり本気で考えてしまう人種に思えて仕方がない。

メンバー内では唯一正規の機関から音楽を学んだミュージシャンで、Joeの派手なリードに隠れがちではあるがギターテクニックは相当なもの。

 ノリ一発派のJoeと異なり、機械相手に一晩中でも作業が続けられる職人タイプで、細かな手直しも苦にならない。 そうした音楽に対する情熱と意欲は、時折現実世界に対する興味や感情を遥かに凌駕するため、駄目になったバンドへの見切りの付け方も早かった。

こうした諸々の態度は周囲に対ししばしば人情味に欠ける印象を与えるが、多くはプロフェッショナルとしての意識から派生するもので本人に然したる悪気はないものと思われる。

実年齢ではバンド内最年少の筈だが、外見年齢は最も老けて見える。言うに言われぬ苦労が偲ばれる。



Joey Kramer

INSTRUMENTS: Drums, Percussion
BIRTH: June 21, 1950 from New York City (The Bronx)
HEIGHT: 5'6
NICKNAME: Kramedog



「犬のような」という形容が全てを体現しているドラマー。 Stevenと高校時代に同級生だった縁でバンドに加入するも生来の人の良さと弄られ体質が災いしてか若いStevenの我侭・虐待の格好の標的となり、 以後30年間親友という名の下僕的待遇に甘んじることとなる。

仲間内の馴れ合いに満足してしまうタイプで自分にも他人にも評価が甘いが、その分友人の幸せや成功を手放しで祝福できる優しさを持っており、 自分と仲間を同時に楽しませられるファンキーなキャラクターや、いざという時ほど頼りになるという人間的な信用とあわせ、多くの人間から愛されている。

愛されすぎて、ライヴ中でも関わらず鼻の穴に指を突っ込まれたり(Steven)、膝の上に乗っかられたり(Joe)と始終小さな人達に纏わり付かれている様子である。 本人は気にしているのかいないのか、今日も楽しそうにStevenとベタベタしてはゲイカップル疑惑をかけられたりしている。



2013年7月24日水曜日

Live on Letterman - Franz Ferdinand


日本時間7/23 AM9:00から50分ネットで生中継されたNY.Lettermanでのミニライヴ映像です。リンクから飛べます。

http://www.cbs.com/shows/liveonletterman/artist/221730/franz-ferdinand/video/3vTc5PUFunCrjbIs6EYkUFmn8GN3i5sP/live-on-letterman-franz-ferdinand/


Setlist:

Right Action
Tell Her Tonight
Stand on the Horizon
No You Girls
Evil Eye
The Dark of the Matinée
Bullet
Treason! Animals
Do You Want To
Ulysses
Take Me Out
Love Illumination

Franz Ferdinand Listening Party in Tokyo 7/19 Report (part.2)



18日に行われた、フランツのリスニングパーティ、現地レポートのQAセッション部分です。質問者はアレックスとボブが随時選びました。


Q1. ボブはアレックスからベースを習い、(半ば強制的に)バンドに加入したとのことですが、ミュージシャンでなければどのような職業についていたと思いますか?


キッチンでフライ係か皿洗いか、取り敢えず家賃が払えるような何かしかの職業にはついてたと思うよ。でもミュージシャンになれたお陰で今は毎日が愉しくて、満足してるよ(笑)


Q2.新作、紛れもなく最高傑作だと思いました!今回アルバム制作中に影響を受けたアーティストやよく聞いてたアルバムはありますか?


Alex: アーティストだとJango Jango, Veronica Falls, Peteris Vasks辺りをよく聴いてたかな。アルバムはYou'll be right(Alex Alterskye)?(後半二つ自信ありません...


Q3. アレックスに質問です。貴方は愛されたいタイプですか?


Alex: とても良い質問だね!(笑)僕にとって愛は必要なものだよ。愛とは美しいものだよね...。とはいえ愛されるだけじゃなく僕も愛して、愛をシェアする。それが理想かな。
愛と言えばThe L-Shaped Roomというロンドンのノッティングヒルを舞台にした映画があるんだ。それはある一組の男女のアウトサイダー達がL字路の部屋で出会い恋に落ちる物語なんだけど、初めから心が通じ合ったロマンスではなかったんだ。彼女は彼と恋に落ちる以前に妊娠していて、その事実が明らかになった後、二人は破局して別れ別れになってしまった。その後、彼女は自分を見失ったりする時期もあったけれど...でもまた彼等は出会う、そんな物語なんだ。彼は彼女にこう言ったよ。

「君が今、人生で愛する人を探しているのを知っている。でも僕は君が愛する人を捜していたとしても、そんな君を愛しているから」'I know you looking for somebody to love... While you're looking for somebody to love... I love you instead...'

だから、という訳ではないけれど、一見、一方通行に思える不毛な愛でも、それもまた愛の形には違いないんだと僕は思う。誰かから愛されることは必要なことだと思うし、僕自身、誰かを愛したいと思うね。


Q4. タイムリーな質問をしたいと思います!日本では先日富士山が世界遺産に登録されました。アレックスとボブがこれまでバンドツアーで見た中で、個人的に世界遺産に登録したい場所や都市などありますか?


Alex: 沢山あるかなぁ…ボブが育った50年代の面影を残す工業地帯やヨークシャー、グラスゴーなんかも当然良いよね。

でもただ一つ選ぶとするなら、僕のブラックプティングスタジオの傍、山の上に古い農家のコテージがあるんだ。それはもう本当に古い小屋で今は誰も住んでいない無人所なんだけど、時々誰かがやって来ては壁にナイフでメッセージを刻んで行くんだよ。そのメッセージを読むとどうやら10年毎の区切りに人が訪れているらしく、古い物から「私は1870年から1920年にかけてここで農場を営んだ」という物や、「やっと見つけた。貴方の孫です。」というメッセージが90年代の区切りの文字と一緒にあったり…2000年代のものもあったね。その小屋はそんな誰かのメッセージが幾つも連なっている所なんだ。

思うにそこは、スコットランドでかつて農業を営んでいたけれどもオーストラリアに移民したとあるスコットランド人家族の記憶の拠り所であり、お互いに顔も知らない直接のファミリーではない人々が自身のルーツを辿り確認する小さな保管所なんだよ。
 20世紀の僕の国ではこうした移民は珍しいことではなかった、だからこそ、これは一つの家族の物語であると同時にスコットランドの歴史をも同時に物語っている場所に思えて仕方がないんだ。だから世界遺産として個人的に登録したい場所があるとしたら、僕はそこを選びたい。


では最後にメンバーからメッセージを!


Alex: 本当に今夜は来てくれてありがとう!この席に歩いて来るまでの間、とても温かく熱狂的に迎えてくれて、感動したよ。
Bob: 今夜はありがとう!アルバム、気に入ってくれるといいな!

以上、フランツのリスニングパーティでした。


2013年7月19日金曜日

Franz Ferdinand Listening Party in Tokyo 7/19 Report (part.1)



18日に行われた、フランツのリスニングパーティにいってきました。そんな訳でご本人達(ボブ&ラノス)によるトークセッションのレポートです。取り敢えずフリートーク部分だけ覚書できましたのでここに載せておきます。

英語聞き取れてなかったり思い切り意訳してたり、そもそも覚えてなかったりしてる箇所もあると思いますがご容赦下さい。飽くまでもファンの一人がこんなこと喋ってたように聞こえたよ〜?程度の参考にどうぞ。

以下、新譜の試聴会が終わり、カピーとボブが拍手に包まれて登場した辺りから。



アレ「皆さんこんばんは、今夜は素晴らしいひとときにようこそ!(熱狂的な歓迎を受けて)吃驚したよ!」


日本にようこそ!今回新譜プロモーションのために来日しているわけですが、インタビューや撮影等の仕事以外の時間、ショッピングなどを楽しみましたか?


アレ「日本に来てから二三日経ってるんだけど、火曜日にオフを愉しんだよ。いつも日本を訪れた時は毎回違う場所に行こう、新しいことをやろうと思っているんだけど、今回はボブと二人で合羽橋に行ってみたんだ。
料理道具が豊富と聞いてね。僕ら元々コックとして働いてたことがあるから。調理器具やシャツ等をブラブラ見つつ、クラシックな日本の街並みと海鮮を堪能させてもらったよ。そこで僕は、箸で麺がつままれてる饂飩や、小さい物だと寿司の食品サンプルを結構買ったんだ。」


ボブは何を買ったの?


ボブ「ナイフクリーナー」


ナイフクリーナー?


アレ「彼の去年の誕生日プレゼントに、僕が日本の包丁をあげたんだよ!それを磨くためのクリーナー(砥石)を彼は買ったんだ。(良い買い物をしましたね、という司会者に対して)大活躍してる包丁だからね」


***


では早速今回の新譜についてお話を伺います。皆さんたった今RRRをフルで聴き終わったところです。


アレ「(拍手と歓声に包まれながら)今回初披露のレコードを聴いてくれてどうもありがとう!(鳴り止まない拍手を前に)ベリークール!(笑)こんな間近でレコードを聴いてもらった反応が知れるって、なかなか無い状況だけど凄く良いね。今後とも続けていきたいかも。」

アレ「今回のアルバムは最初ロンドンにあるニックのソーセージスタジオで録り始めたんだ。その後スコットランドにある僕のブラックプティングスタジオも行き来するようになった。その後、Hot ChipやPeter Bjorn & John featureと仕事する為にストックホルムにあるビョルンのスタジオなども使いつつ…最終的には僕のスコットランドのスタジオを拠点にして仕上げたんだ」

アレ「(スタジオ名がツボに嵌って爆笑し続けているファン達に向かって)真面目に付けたんだけどね(笑)」

ボブ「今回色々な人達と仕事をしたよ。ストックホルムにあるビョルンのスタジオはとても良い機材が揃っていて、今回アルバム内の何曲かはそこで作った。あと今回収録した曲は全てを一気に作り上げた訳ではなく、それぞれ少しずつ進捗していったものだから、必然的にレコーディング場所もバラバラになったワケさ」

アレ「今回のレコーディングは少しホリデー感覚もあったね。遠い土地までわざわざ足を延ばすのはちょっとしたご褒美みたいでしょ?レコーディング当時、僕らが感じていた「異国にいるワクワク感覚」もこのアルバムには反映されていると思う」


今回、過去二作のアルバムを経て原点回帰を果たしたアルバムと評判ですが。


アレ「RRRは僕達が出した全四枚のアルバムの中で最も愉しい、ハッピーなアルバムに仕上がったよ。作っている僕達がとても愉しみながら作ったものだから、やっぱりそういうバイブスが音にも表れたんじゃないかなぁ」

ボブ「さぁアルバムを作るぞ、という時に一度全員集まってどんなアルバムにしたいかを話し合ったんだ。で、「愉しんで作ろう」という結論が出た。過去の反省点も踏まえて、僕達が愉しむことに重点を置いたんだ」



シングルカットされた"Right Action"のPVはロシアン・アバンギャルド風ですよね。


アレ「今回PVを作ってくれたディレクターは、過去にも僕らの"TAKE ME OUT"や"THIS FIRE"のPVを手掛けてくれたんだ。今回はロシアンアバンギャルドというよりも60年代70年代当時の英国社会心理学等からインスパイアを受けているんだけど、平面グラフィックをアニメーションとして動かす、という手法的な部分は前と似たものになったかもね。」


今回のレコーディング中、印象深かった記憶や特別な瞬間などはありましたか。


ボブ「今日だけでその質問もう3,4回目だよ!(笑)まぁ何かを作っている間っていうのは、そういう特別な瞬間って沢山あるものだよね…何度でも何度でも…」

アレ「僕が憶えているのは、暗い部屋の中、キャンドルの灯りだけをつけてボブとセッションしたことかな。
あとは特別な瞬間は今ここでリスニングパーティをやっているように、レコーディングを終えたアルバム10曲を一緒に作った仲間同士、通しで聴き終えた瞬間とか。
それは勿論セッションをしている時もそういう奇跡ってのはチョクチョクあるもので、僕らはその度に「なんてグレイトなんだ!」とか「今の最高じゃん!?」ってエキサイトしていたり…どの瞬間も全部大事な思い出だよ。」


11月に行われるジャパンツアーに向けて意気込みなどはありますか?


ボブ「日本に来る直前にオーストラリアで練習してくるから(オーストラリアツアー後に日本ツアーが予定されている)、11月には新しい曲をプレイするのも相当上達している筈だよ(笑)
だから僕らのライヴに来る予定の人は、僕達の涙ぐましい努力に報いてくれるよう、新しい曲の歌詞をちゃんと覚えて歌えるようになってて欲しいな(笑)」

アレ「僕達のライヴに一度来てくれた人なら理解してくれると思うけど、僕達のショウはとてもエネルギッシュで激しい、愉しいものなんだ。
勿論今までの曲も演奏するさ。もし自分が好きなバンドのライヴに行って、定番の曲を一曲も演奏してくれなかったら「何だよコレ!」って気分になるしね。
でも新しい曲も今までライヴで演奏してきた曲と同じぐらい、君の中のエナジーを呼び覚ますものだからね、そのつもりでいて?」



このあとファンとのQ&Aセッションがありました。続きます。